その1
★私(管理人)が受験した、平成6年度の試験内容での対策等を綴っています。現在では内容が異なるところもありますんで、ご了承下さいね。対策を考える上での参考にしていただけると嬉しく思っています。
●私の使ったテキスト等
私は、全くの独学でこの資格を取りました。この資格へ向けてのセミナーや模試なども今は数多く催されているようですが、時間的に余裕のある方なら、独学でも十分可能性があるのでは?と、私は思っています。
そこで、まずは私の使用したテキスト類をご紹介します。
A.旅行試験の合格点(自由国民社)←これが私のメインテキストでした。とても、わかりやすいです。
B.過去問題集(どこの出版かは忘れましたが、5年分くらいあったと思います)
C.分野別問題集 観光地理(トラベルジャーナル社)
D.JTB時刻表(A4サイズのばかでっかいヤツです)
E.鉄道旅行術(種村直樹著、JTB出版事務局)
と、まあ、「これだけ」と言えばこれだけですし、「こんなに?」と言えば、こんなにとも言えるでしょう。
もちろん、これ全てを網羅するほど読み尽くした訳ではないですが、それぞれに分野別のポイントは、必要にして十分押さえていると思います。
●科目別の勉強法
それでは、さっそく本題の、科目別対策を綴っていきましょう。ただ、あくまで理想としての勉強法であって、本当に私がこれだけやった訳でもありませんので、目標としてこれだけやれれば、というような見方をしてもらえると嬉しいです。
・法令
・約款
この2つは、まず旅行業法と標準旅行業約款(Aのテキストに記載)の全文に何度も目を通すこと。出題は、かなり細かいところまで問われますので、わかるまで読み続けて下さい。Aのテキストには、かみ砕いた説明がなされていますので、並行して読んでいくと良いと思います。
ある程度、知識が身に付いたら、こんどは徹底的に過去問や問題集を解いて下さい。そして、間違ったところ、偶然正解したところを復習するすることを繰り返す。それだけで、随分力がつきます。
実際の出題は、言ってみればクルマの免許の筆記試験を4択にしたような、ひっかけ問題だらけの内容です。ひっかけを見分けるコツさえ掴めば、点数はぐんと伸びます。
・出入国関係法令
・出入国実務
まず、出入力法令の勉強の仕方は、旅行業法のやり方とほぼ一緒です。Aのテキストに書いてある内容をよく読み、問題集を解いて、間違えたところをテキストに戻って復習する。それを繰り返して下さい。3択なぶん、ひっかけ問題を多く仕掛けてくるので、曖昧な知識では逆効果になりますのでご注意を。
出入国実務のほうは、法令での知識をベースに更に突っ込んだ出題になります。出入国の法令が英字で出題され、それを解読して答えを導き出す問題がメイン(例えば、A国では、無税でタバコを何カートンまで持ち込めるか、など)となりますが、英文は箇条書きですし、どこに何が書いてあるかはパターン化出来ますので、(入国の際必要なパスポートの残存期限、無税で持ち込める酒・タバコ・香水の量、ビザが不要な場合など)出入国法令のフォーマットさえマスターすれば、何も恐れることはありません。あとは、素早い判断力をつけるようにして下さい。
・運賃、料金
これは、大きく2つに分類されます。(JRと国際航空運賃)いずれも、きちんと勉強したつもりでも、難しい問題が出題されるので、覚悟して臨んで下さい。実際、試験場で問題を解くときは、思い切って難しい問題を捨てる勇気も必要です。
で、実際の勉強法ですが、まずJR運賃は、Dの時刻表のピンク色のページ(JR旅客運賃のごあんない)を良く読むこと。また、サブテキストとしてEもおすすめです。あとは、過去問をよく読んで、出題傾向を把握し、特に頻出の例題を何度も解いて下さい。素早い計算能力も要求されますので、練習問題の数をこなせば、確実に身に付きます。あとは、細かい数値(各種割引率や、その適用範囲や期間)を押さえれば、合格ラインに達するでしょう。
国際航空運賃のほうは、Aのテキストだけでも十分です。前者よりも、こちらのほうが点が取りやすいと思いますので、こちらだけでもきっちり押さえておきたいところです。Aのテキストを一通り読み、IATAチケットの見方を覚えたら、トランジットの際のマイルの計算、周回旅行の際の運賃分界点の求め方等の計算の仕方に慣れましょう。そして、やはり実際に過去問や問題集を解いて、実践慣れすればOKです。
・観光地理
これは、かなり幅広い分野からの出題となりますので、高得点を目指すのなら、かなりの勉強量が必要です。実は、私は初めからこの科目は捨てていたので、Cのテキストで問題集を解いただけで、偶然足切りラインをクリアできたのですが、安全策で行くなら、やはりきちんとした対策を立てて勉強するべきでしょう。
まず、高校で習う地理とはまるで違う出題となりますので、高校時代地理が得意だった人でも、知っていなければ歯が立たない問題が多い、ということを肝に銘じて下さい。ある工業都市の有名な工業製品名だとか言う問題は絶対に出ません。
一番良いテキストは、やはり旅行会社のパンフです。同じ場所へ行く、複数社の似たようなパッケージツアーのコースに目を通し、共通している部分を特に押さえます。そして、あたかもそのツアーに参加するつもりで、ガイドブック(これは、図書館などで借りるテもあったりします)を良く読み、その場所の位置や気候・通貨、そして誰もが行く観光スポットを把握します。また、何故その観光地が有名になったのか、ということも押さえておくと良いです。単に、景色がきれい、というところもありますが、歴史上重要な土地の場合は、それについての世界史・その国の政治に関する問題も出ます。また、政治の問題は、「今行くと、キケンなところ」が頻出のようです。
これらを、著名旅行会社がパッケージとして出している、全地域にわたって学習(と、いうよりも、旅行計画の気分でやると良い)することが出来れば、十分合格点に達します。
この科目は、他と違って本当に勉強量がそのまま点数に響いてくる科目ですので、こつこと頑張って下さい。ゆめゆめ、ヤマをかけようとは思わないこと。まず、当たりません。
・英語
内容は、英検2級程度の出題です。大学受験等で英語を勉強してきた人なら、特別な対策はあまり必要ないでしょう。強いて挙げれば、旅行業界でよく使われる専門用語・観光地や施設などの固有名詞が出題される時がありますので、市販のサブテキスト等で確認しておいて下さい。
では、英語が実は苦手だった、という人はどうすればいいか、ということですが、出題は英文の要旨を問う問題ですので、細かい文法や熟語・英作文等は全く勉強する必要はありません。要は、答えさえ導き出されれば良いので、最低限の読解力を身につければOKです。
まず、過去問や旅行主任者英語用の問題集を用意して、設問から訳してみます。(もちろん、最初は辞書も使って下さい)それから初めて問題文を見て、関係ありそうな部分を訳します。そうして、答えの見当をつけてから、実際の解答を見て、自分の訳が正しかったか、答えを導き出す方法は正しかったか、ということを確認します。間違っていたら、その部分をまるごと暗記するくらいのことはして下さい。こういったことの積み重ねになりますが、続けていれば、いつかは足切りラインをクリアできるようになるはずです。
頑張って下さい。
・旅行業実務
これは、実につかみどころのない出題で、絶対にコレ、というテキストが見あたらないのが難点ではあります。ただ、傾向はあり、例えば私が受験したときは、ヨーロッパの鉄道時刻表の読み方・海外ホテルの部屋のシステムなどが出題されていましたので、頻出問題をまず押さえ、似たような出題なら完璧にわかる、というレベルにしておけば、足切りラインはクリア出来ます。
残りの問題は、実はこれまでどれだけ旅行業務の知識に触れてきたかにかかっています。問題集の答えを広く覚え、あとは運を天に任せる、としか実務未経験者には言えません。ただ、前半に言ったことさえ押さえれば、恐れることはないと思います。
4択ですんで、当てずっぽうに答えたところも、25%くらい当たる確率もあるかも?、というのもありますんで(笑)。
●実際の受験にあたってのテクニック
これまで、いろいろ書いてきましたが、実はこのほとんどは各科目で8〜9割取るための対策ですので、全てやれ、ということではありません。実際には、足切りラインが各科目5割、合格ラインが総合で6〜7割といったところですので、どの科目に力を注ぐか決める、ということが重要なポイントになります。
まず、以上で書いてきた科目の中で、得意科目を3つほど、早めに見つけて下さい。(法令、約款、出入国法令・約款あたりがお勧め)そして、それらの科目は確実に8〜9割取れるようにしておけば、残りの科目は足切りラインさえクリア出来ればいいことになりますので、勉強もだいぶ楽になるでしょう。
例えば、次は私の「本試験予想得点」です。
| 法令 | 約款 | 出入国法令 | 運賃・料金 | 観光地理 | 英語 | 出入国実務 | 旅行業実務 | 総計 | |
| 85 | 80 | 85 | 55 | 50 | 80 | 60 | 55 | 約69% |
と、いう感じで、かなり偏りがあるでしょ? 実は、私の勉強法の実態は、「法令」「約款」「出入国法令」だけ徹底的に勉強して、あとはそこそこにやっただけ、だったりします(^^;) その結果、どういう訳か偶然にも受かってしまった、という訳で・・・
で、出た結論は、この試験の対策としては、「まんべんなく勉強しようとすれば、逆にムダが多くなる」ということでしょうか。(真偽は定かではありませんが・・・)
極端な考えだと私も思いますが、そういうやり方もあったりするのかもしれません。
実際のところ、独学の勉強法と、偶然の極みだとは思いますが・・・・
●仕事に就いて感じたこと
※ちなみに、この話は団体営業職を経験して思ったことです。その他の職種にはあてはまらないかもしれませんので、あらかじめ・・・
ちょっと、現実的に感じたことを少しだけ。
私は、学生時代この資格を取得し、旅行会社に入社したわけですが(現在は退職し、違う仕事をしてます)、この資格が役に立ったのか、というと、果たしてどうだったのかな?という気もしています。
と、いうのも、仕事の出来不出来とこの資格の有無にはあまり相関関係がないように思えたからです。
実際、就職試験でも「資格を持っているから優遇される」というより、「資格を取るほど気合が入っているから、結果的に内定者に資格を持っている人が多い」、という気がしています。
と、いうことで、就職を有利にするために、この資格を取得しよう、と言う人は、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しいと思います。
旅行会社の求めている人材は、広く接客や営業の場で活躍できる、人当たりと要領の良い人間であって、決して私のようなアタマでっかちの旅行オタク(言い方は悪いですが)は要らないんです。
本当に、旅行会社への就職を真剣に考えている人は、このことを頭の片隅にでもとどめておいて欲しいな、と思って止みません。
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